昨日に続き、茨木のり子さんの詩の第2弾です。
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苦しみの日々 哀しみの日々
それはひとを少しは深くするだろう
わずか5ミリぐらいではあろうけれど
さなかには心臓も凍結 息をするのさえ難しいほどだが
なんとか通り抜けた時 初めて気付く
あれはみずからを養うに足る時間であったと
少しずつ 少しずつ深くなってゆけば
やがては解るようになるだろう
人の痛みも ザクロのような傷口も
わかったとてどうなるものでもないけれど(わからないよりはいいだろう)
苦しみに負けて 哀しみにひしがれて
とげとげのサボテンと化してしまうのは ごめんである
受け止めるしかない
折々の小さなトゲや 病でさえも
はしゃぎや 浮かれのなかには
自己省察の要素は皆無なのだから
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さすが茨木のり子さんの表現力‼️
「人の痛みも、ザクロのような傷口も、わからないよりはわかったほうがいいだろう」
「苦しみに負けて、哀しみにひしがれて、とげとげのサボテンと化してしまうのはごめんである」
苦しみや哀しみを受け止めることの意味が、ジ〜ンと胸に響きました。
そう!5ミリずつでも深くなりたい!❤️
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