昨日、3月11日は東日本大震災の日。あれからもう14年も経っのですね。
亡くなった人は震災関連死も含めて、2万2228人。いまだに行方不明の人は2520人だとか。割り切れない気持ちで生きている人たちが、まだまだたくさんおられます。
ある男性は、当時47才の奥さんがいまだに行方不明。
捜しても、捜しても、妻は見つからない。
しかし、生命保険も労災保険も死亡届が条件になることもあって、仕方なく死亡届けを出した。
その後見つかった奥さんの携帯に電源を入れてみたら、津波に飲み込まれる直前に送信しようとしたメッセージが残されていた。「津波凄い」とだけ。
きっと「津波凄いよ、あなたも気をつけて」と打とうとしたのだろう。ギリギリまで自分のことを心配してくれたのだと思った。
そして、ずっと探そうと心に決めた彼は、震災の2年後に一念発起して潜水士の資格を取った。
流された同僚の遺体が海上で見つかった場所がある。練習も含めて月に2回ほど11キロのタンクを背負って海中に目をこらす。ほんの小さなかけらでも、何か手がかりでも・・・と。
そして。最近になって、自身の小さな変化に気づいたと言います。
ただ潜っているだけで、不思議と気持ちが安らぐようになったと。近くにいるのだろうかと思い、海の底でつぶやいてみる。「来たよぉ」と。
たまらなく切ないけれど、強くて深い愛情を感じます。
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