家族

長女は長女:その2

この前は「パパへの手紙」のことを書きましたが、長女にまつわる思い出はその他にもいろいろあります。

特に、長女は2人の妹たちへの思いが深く、私の印象に残る出来ごとが、、、

それは、次女が大学4年の就職の時のこと。

次女はなりたい職種があり、そのための準備もして、就職試験は複数の会社を受けていました。

受ける前はその中でもA社を第一希望とし、有力な方の推薦も、もらっていました。

その方は私の結婚式のお仲人もして頂き、娘たちも言葉に尽くせないほどお世話になった方々だったので、もちろん「入れて頂けるものなら、喜んでA社に!」と、次女も私も決めていました。

ところが、試験が第二次、第三次、面接、、、と進んでいくうちに、あろうことか、次女はA社ではなくB社に惹かれていき、「B社に行きたい」と言い出したのです。

これには困りました。本当に困りました。

既に破産し、両親が離婚していた我が家にとって、娘の就職はとてもハードルの高いことでした。普通以上に難しいことでした。

そんな中、うちの事情も踏まえた上であえて次女を推薦して下さった、恩人とも言うべき方のご厚意。

そのご厚意を踏みにじり、推薦を蹴るなんて、絶対に出来ない‼️

悩みました。正直なところ、次女の希望を聞いてやる勇気は、その時の私にはありませんでした。

どうしたものか、何とかあきらめてA社に行くと言ってくれないものか、、、と悶々としていたところに、長女が言ったのです。

「自分の人生でしょう!

自分の希望を通した場合とそうでない場合のメリットとデメリットを紙に書き出して、よく考えて自分で決めなさい。

あなたが決めたら、ママも私も家族全員で全力で支えるから」

と。

「メリットとデメリットを書き出す」、、、それまでにも、会社で教えてもらって、娘たちにはそんなことを伝えていたのだと思います。

でもその時の私は、お世話になった方に何と言えば良いのか、どんなに迷惑をかけてしまうのか、、、そんなことばかりが気になっていました。

そこへ、長女のこの名言‼️

本当にすごい迫力でした‼️

それから徹夜して、一晩中迷いに迷って苦しんだあの夜のことは、一生忘れられません。

迷ったあげく、次女が決めたのはB社でした、、、、、

その後のことは、ご想像通りです。

ご迷惑をかけた方々へのお詫び、これはお詫びしても、し切れるものではありません。

推薦して頂いた方には、震え上がるほど叱られました。愛情を持って叱って頂きました。私の人生で、間違いなく一番、叱られました。恐かった〜

そして「人から推薦、紹介を頂く」ことの重みも、改めてずっしりと感じました。甘かったな〜と、反省の日々でした。

ご迷惑をかけた方々にはお手紙を書き、お詫びに伺い、もうダメかと思いながらも誠心誠意のお詫びをし続け、、、とうとう最後に快く許して頂いた時の嬉しさ‼️これは忘れられません。

辛く、しんどい体験でしたが、私の人生において、とても貴重な、とても大切なことを教えてもらいました。

そして今、思うこと。

それは、様々な状況や複雑な思いに負けずに、次女が自分の意思で自分の人生を決められたこと、これは本当に良かった‼️

長女には感謝しかありません。

ブログを書きながら、あの時の学びを忘れてはいけないと言う思いを強くしました。

長女のことを書いていたつもりが、

「愛情を持って死ぬほど叱ってもらった体験」

そして

人生を自分で決めることの重み

を再確認させてもらえて、有り難い時間でした。

長くなりました。

最後までお付き合い頂いて、ありがとうございました。

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