ハァちゃんは泣き虫だった。
幼稚園の大好きな先生が結婚するのでサヨナラするときも、「どんぐりころころ」を歌ってどんぐりは家に帰れないんやと思った時も、涙が止まらない。そんな自分がイヤだった。軍国調が強まり、「男が泣くなんて」という1930年代だ。
でも、お母さんは言った。「男の子も、泣いてもええんよ」
ハァちゃんは小さな弟が亡くなった時も、涙するお母さんの横で大泣きした。人の悲しみが心に響く子だったのだ。
・・・こんな文章に心が惹かれました。
ハァちゃんは、臨床心理学者の河合隼雄さん。もともと、とても興味のある人物です。
雑誌に連載中に倒れ、遺作となった本で、「心について多くの著作のある河合隼雄さんが最後に残したみずみずしい児童文学」と聞いて、無性に読んでみたくなりました。
「子どもの心の深さや成長を見つめる原点がここにある」
娘の子育ての隣りに居て、その難しさを実感し、何を助けたら良いのだろうと模索しているバァバとしては、最高に興味のある本です。勉強します(^^)
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