作家の佐藤愛子さん、関西の母校の大先輩でもあり、尊敬する女性です。
痛快なエッセー「九十歳、何がめでたい」がミリオンセラーになったのは94歳の時。大いに笑わせていただきました。
今年、11月10日に刊行されたのは「思い出の屑箱」。おん年100歳‼️
100歳の心境を聞くと、「自然にこうなったからしょうがない。死なないから生きているようなもんですよ」との答え。う〜ん、さすが佐藤愛子さん‼️笑
この本の副題は「人生の終着駅で思い起こす、幼い頃の幸福」。
佐藤愛子さんと言えば、直木賞を取られた「戦いすんで日が暮れて」に象徴されるように、波乱万丈の人生を、面白おかしく勢いよく、書かれてきたという印象です。
そんな佐藤さんが最後にどうしても書きたかったのは、以外にも穏やかな幼少期の思い出だったと言います。
特に「全生涯で一番の幸福」と題した章には、胸を打たれるものがあるようです。
「夜眠る前、階段の下から『お父ちゃ〜ん、おやすみなさ〜い』と声をはりあげると、二階から『おう』という父の太い声が戻ってきた。これが『幸福の源泉』だった」と、佐藤さんは書かれています。
「自分で読み返しても。ここはじ〜んときますね。今もあの『おう』を覚えています」
「何げない光景の中に幸せがあったんだということが、紆余曲折の人生を生きてくるとしみじみと思えるわけです」・・・
戦いの人生を生き抜いてきた佐藤愛子さんが、100歳にしてしみじみと思われる心境に、こちらもじ〜んとくるものがありました❤️
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