毎年この時期は戦争の話が話題に上がりますね。その中でも、今年は「玉砕」という言葉が印象的でした。
「アッツ島の玉砕」・・・聞いたことのある言葉です。
アッツ島の戦いとは、第二次世界大戦中の1943年5月12日、アッツ島で開始された日本軍とアメリカ軍との戦闘。2400名余の日本兵は、その4倍のアメリカ兵の前に全滅。
武器も持たず、降参することも認められず、死ぬしかなかった日本兵たちは、最後の突撃を決行した・・・それは覚悟を決めた必死の行動だったのです。
太平洋戦争で、初めて「玉砕」という言葉が使われたのが、このアッツ島での戦闘。
玉砕とは「玉が美しく砕けるように、名誉や忠義を重んじて、いさぎよく死ぬこと」。
これは、大本営が兵士の死を玉砕と讃美しながら、兵士の命を切り捨てたのだと。何という悲惨なことでしょう!
そして、現地の戦争体験をされた方は、すでに90代。
全員が同じことをおっしゃっています。
「私は運が悪いから生きているんです」
「生きて捕虜になって、みんなに恥をかいて生きているんですから」
「生きていることが恥」・・・異口同音におっしゃる言葉に、改めて驚きました。今まで、どんな気持ちで生きてこられたのでしょう。
戦争で亡くなった方はもちろん、生き残った方も苦しめ続けているのが戦争なのですね。
現在もウクライナで繰り広げられている戦争・・・人はなぜ同じことを繰り返すのでしょう。
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