ある日の夜、NHKの」Eテレにチャンネルを合わせたら、ドキッとするような映像が目に飛び込んできました。
これ以上痩せられないと言うほどに痩せた、まだ若い女性の姿。見るのも辛くて直視できないほど。
「拒食症を生きる」というノルウェーのドキュメンタリー番組。主人公はレネ・マリー・フォッセンという28歳の女性。
10歳の時から、レネはずっと拒食症に苦しんできた。
どんどん痩せていく彼女を心配して、家族は何度も入院させて強制的に栄養を入れる。少し太って帰ってきても、退院したらまた食べられずに痩せる・・・その繰り返し。
まわりの人は、食べさせること、太らせることに必死だった・・・それは当然ですよね。だけど、彼女が求めていたことは別のところにあった。
「食べることを強制されるのではなく、寄り添ってほしかった」・・・誰かに、その辛い気持ちを分かって欲しかったのでしょうね〜
「ずっと燃える火の中にいるように辛い」・・・拒食症の体験の無い私には想像もつきませんが、彼女の表情から、それがどれだけ壮絶なものなのか、少し分かる気がしました。
そんな苦しみの中にも「病気の自分でも何かができるはず」と、自身のポートレート写真を撮り始める。
「痛みの中に美がある」と、ありのままの自分を見せる・・・隠すのではなく、自らの醜さをさらけだすその勇気に、写真を見た人々は、皆心を震わせ、感動の涙を流す・・・
彼女の姿は、「ありのままの自分を受け入れる」・・・その究極の姿でした。
最近の私が目指すところを、これほどまでに体現している人がいるなんて!
テレビの画面を通してでも、伝わってくるものは衝撃的でした。人間の力ってすごいな〜。
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