考え方

人を育てる=考えさせる

「質問することで人は育つ、

教えることで人をつぶす」

、、、これは会社の研修で伝えている言葉です。

人を育てること、、、

それは子供でも、生徒でも、社員でも、スタッフでも、みな同じ。永遠のテーマですね。

良かれと思って、教えたり、指示したりすると、結局は自分で考えることをしなくなる。→

自分で考えて、悩んで、決めないと、うまくいかないことは全部人のせいにする。→

「言われた通りにやったのに、うまくいかなかった」、、、人のせいにすると、反省もしない、気づきも無い。→

そこには何の成長も無いのです。

逆に、質問することで、人は「自分で考える」「自分で決める」ことを学んで行く。

たとえ失敗したとしても、いえ、失敗したらなおのこと、次こそはと、工夫するようになるのです。

結果は常にわかりません。

大切なのは、自分で悩んで、迷って、決めること。「あれだけ悩んで決めたんだから」と思えることなのですね。

同居しているシングルマザーの娘が、ある日の夜中、私に聞きました。

夜中の2時ごろ、たまたまトイレに起きた時のこと。孫の小学校受験の願書の書き方についてです。

「○○ちゃんの保護者の欄には父親の名前を書こうと思うんだけど。」と。

「あら、でも親権はあなたじゃないの?」、、、

孫2人の親権は娘にあるのですが、戸籍は父親にあり、娘は旧制に戻っています。つまり、娘と孫とは名字が違うのです。

娘いわく、「離婚の事実はいずれ分かるとしても、願書の時点から悪目立ちすることは無いのかなと思って。」と。

私は「そうね、そう思うならそうしたら?」と、何とも無責任に答えました。何しろ眠たかったので。(笑)

次の日、願書を出してきた後、娘から聞いた話は、こうでした。

「あれから清書しようとしたけど、気持ちがモヤモヤして。

あれだけの覚悟を持って手に入れた親権なのに、どう見られるかの体裁を気にしてる自分が恥ずかしくなったの。

これからの人生、きっとこういうことの連続だと思う。これは私が決めたこと。その結果、何かが起こるとしたら受け止めるしかないと思ったの。

これは私の決意表明だと思う。」

と。

驚きました。まさか、あれからそんな結論を自分で出していたとは‼️

そして、その言い切りと表情の清々しさに、我が娘ながら「アッパレ‼️」と思いました。

「子供たちにイヤな思いをさせたくない」「なるべく離婚したことはわからないようにしてやりたい」、、、そんな思いもがどこかにあった私は、ハッとさせられました。

表面的なことではなく、一時的なことでもなく、子供たちの幸せのために全力で生きようとしている娘を、私も真剣にサポートしていこうと、改めて心に誓ったできごとでした。

そして、眠気に負けてサッサと寝てしまった、頼りにならない母親も悪くなかったかなと思ったことでした。笑

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