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恨む気持ちからの解放〜医療事故で逝った息子に導かれて

「患者・家族と医療をつなぐNPO法人架け橋」理事長の豊田郁子さん、52歳。

17年前、5歳だった長男の理貴ちゃんを医療事故で亡くした。

明け方に激しい腹痛を訴える息子。

腸が2カ所ねじれて壊死し、緊急手術が必要だったにもかかわらず、点滴などの治療で漫然と経過観察したことが原因。

病室に医師は来ず、大量に吐血して夕方息を引き取った。

病院の対応に何度も傷つけられ、恨んだ。

その病院に息子を連れて行った自分を責めた。

そうでしょうね〜 自分を責めてしまいますよね〜

その後、勉強会で出会った新葛飾病院の院長に「うちで医療安全の担当として働かないか」と誘われ、「病院に足りないのは患者の視点」との言葉に背中を押された。

2004年に入職。患者・家族の不安や疑問に耳を傾け、医療者につなげた。

息子の死から2年半、連絡の無かった病院から突然、和解の申し込みがあった。裁判を起こしても再発防止にはつながらないだろうと、仕方なく応じた。

和解手続きの中で、病院側の弁護士が丁寧に話を聞き、「命日前後1週間を医療安全推進週間にしたい」と提案してくれたことで、心に変化が生じていた。

半年後の命日、墓前に花が供えてあった。病院からだ。

前年までは偽善に見えたのに、「あっ、私もう恨んでいない」と感じた。

あぁ〜やはり「話を聞く」こと「傾聴する」ことなんだ〜 それによって人の心が柔らかくなるのですね〜❤️

その足で病院を訪ね、庶務課長に気持ちを伝えた。

廊下にひとりの看護師が立っていた。肩を震わせ、切り出した。

「あの日当直をしていた看護師です。3年間ずっと謝りたいと思っていました。本当にごめんなさい」・・・

その勇気に心を癒された。

肩を震わせながら誤った看護師さん。立派ですね〜 ずっと苦しんでいたのですね〜

「医療事故が起きれば、患者・家族も医療者も心に大きな傷を負う。その傷をできる限り小さくしたい」

「かつては恨んだ医療を、今は医療者と共に良くしたいと、心から願う」

と、豊田さん。恨む気持ちから、よくそこまで・・・

人って素晴らしい〜❤️

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