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手書きのカードをもらう喜び

ずいぶん前にテレビで見たことを、ふと、思い出しました。

ある男性が、クリスマスカードの束を抱えて、せっせ、せっせと手書きで書いている。なんであんなにたくさん書いているんだろう?

児童養護施設の出身の、確か40代の男性。

社会に出て、苦労して、やっと生活に余裕が出てきた時、ずっと心に留めていたことがあった。

自分が小さな頃、養護施設での生活で、1番嬉しかったこと。それは、

自分宛の、手書きのカードをもらった時」

養護施設で育った子ども達は、自分宛の手書きの手紙をもらうことが無いから。

と聞いて、体の芯が震えました。

そうか〜 手書きの手紙をくれる人はいないのか〜 胸がキュンとなります。

その男性は、手書きのカードをもらった時の嬉しさ、幸せを感じた瞬間を、ずっとずっと忘れられないのだと。

そして、自分が社会に出て、お給料がもらえたら、

「手書きのクリスマスカードを送ろう‼️」

と、決めていたと。

一体、何枚のカードを書いていたのか、そしてそれを今も続けられているのか、、、

彼ができることは、世の中を変えるほど大きなことではないかもしれません。

でも一度でも、手書きの、自分宛のクリスマスカードをもらう喜びは、きっとその子の心にポッと幸せのあかりを灯してくれたに違いない、、、と信じます。

手書きの手紙をもらうことって、本当に少なくなっていますよね。私だって、もらうと嬉しいですもの!❤️

特にこの男性は、自分がその寂しい思いを体験しているからこそ、行動に移せる。動くための原動力になっているのですね。

私も、まずは出来る事を!と思いました。老人ホームに入っておられる知人の女性(昔、本当にお世話になったのです)に、孫たちの写真を添えたカードを書いて、ポストに投函しました。会いに行くことも難しくなってきたので。

これって自分の気休めかな〜

いえ、「きっと喜んでもらえる」「ちょっとでも幸せを感じてもらえる」と信じよう‼️

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