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理不尽のススメ

欽ちゃんこと萩原欣一さん。「視聴率100%男」の異名を取った国民的コメディアン。

「欽どこ」「欽ドン!良い子悪い子普通の子」、、、まさに一世を風靡しましたね。

ある時、欽ちゃんファミリーの一員の風見しんごさんがテレビで話していたことが、とても印象的で心に残りました。

彼がまだ10代でテレビに出始めの頃、「おはようございます」の挨拶が悪いと、何度も何度も師匠の欽ちゃんにダメ出しされた。

どこが悪いのか、何がダメなのか、ちっとも教えてくれない。

でも、欽ちゃんには逆らえない。泣きたい思いでやり直した。何度も、何度も、、、

何年か経って、仕事に余裕が出て来た頃に聞いてみた。ずっと疑問だった事を。

「あの時、何が悪くてあんなに何度もやり直しさせられたのでしょう?」と。

欽ちゃんの答えは

「な〜んにも悪く無かったよ。」

「えーっ、じゃあどうしてですか?」

その答えに、私も眼からウロコでした。

「これから芸能界に出て行く君に、その理不尽さを教えたかったの。それだけだよ。」

と。

すごいな〜

訳が分からなくて泣きそうな少年に、嫌われてもいい。訳が分からなくてもいい。「これからそんなことはいっぱいある」「強くなりなさい」と教えた欽ちゃん。相手のことを思うからこそ、ですね。

「世の中は理不尽なもの」

それをどう伝えるか。

同じ辛い体験でも、それを知った上で受けるのと、何も知らないで受けるのとは、その捉え方が全く違うのです。

「守ってあげなくては」「辛い体験はさせたくない」「可哀想に」、、、

私の40歳までの子育ては、まさにこの考え方でした。

仕事を始めてからは、その考え方はガラッとかわりました。

思い通りに行かない。納得出来ない。悔しい思いをする、、、そんな体験こそが子育てには、いえ、人を育てるために、どれだけ大事か。

それでもめげない。逆にそんな思いをバネにする。自分を信じてやって行く、、、その方法を伝えていきたいと、強く思うのです。

我が家の孫たちを見ても、

理不尽な体験を通して、人は強くなる」

ことを実感しています。

かくして、基本的に言うことを聞いてくれないお兄ちゃんのおかげで、ジャイ子ちゃんはますます強くたくましく育っています。

一体どんな女の子になることでしょう‼️乞うご期待‼️笑

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