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「これからは道の真ん中を歩いていけ!」

心に触れた記事を切り抜いて手帳に挟んでおく・・・ブログを書くようになってからは特に、そんなことが習慣になっています。

この切り抜きもその一つです。

2017年頃、夜間中学に入学して間もない西島保さん(72歳)は、フィリピン出身の女性(40代)が泣きながら先生と話し込んでいるのを聞いて、昔の自分のようだと感じていた。一歩間違えば道の下に転げ落ちる・・・

そして、19歳で出会ったあの人のことを思い浮かべていた。

西島さんは奈良県の貧しい家に生まれ、小学校は2年間しか通わなかった。10代はケンカと万引きに明け暮れ、不良仲間のリンチから全力で走って逃げた。

あてもなく歩いて3日目の夜、空腹でベンチに倒れて動けなくなった。

チャルメラの音で目が覚めた。初老の夫婦が屋台で夜鳴きそばを売っていた。

「ごはん食べてないやろ」おばちゃんに声をかけられた。「好きなだけ食べたらええ」と言う言葉に甘えて8杯食べた。

(へぇ〜8杯⁉️よほどお腹が空いていたのですね〜)

「どっから来たん?」奈良から歩いてきたと言うと(そこは滋賀県だった)、おばちゃんは「ご苦労さん」と笑い、「行くとこないんやったら、うち来たら」と、何でもないことのように言った。

(エ〜ッ、初めて会った人にそんなことが言えるって、本当にすごい‼️)

夫婦の長屋に身を寄せ、翌日から屋台を引いた。具材を仕込み、チャルメラも吹いた。

約3ヶ月後、おばちゃんは「いつまでもここにいてたらあかん」と言い、古びたスーツとネクタイをくれた。奈良へ帰る電車の中、薄紙に包まれた数枚の千円札がスーツのポケットに入っているのに気づき、手が震えた。

会社勤め、風俗店のスカウト、居酒屋の調理と、仕事を渡り歩いた。字が書けないことを馬鹿にされたりもしたが、おばちゃんの言葉が支えになった。

「タモツ、これからは道の真ん中を歩いていけ!」

(何という愛情のこもった言葉!)

・・・それからも色んなことがあったことでしょう。

72歳になった西島さんは、夜間中学で新聞記事を書き写す・・・

とめ、はね、はらい・・・1画ずつ、鉛筆をゆっくりと動かす。「ほとんど書けなかった漢字もだいぶ覚えた」。

・・・「行くとこないんやったら、うち来たら?」「いつまでもここにいてたらあかん」「タモツ、これからは道の真ん中を歩いていけ!」・・・

西島さんの人生を変えましたね〜

この夜鳴きそばの屋台のおばちゃん、すごくないですか?

(たぶん、今の私よりずっと若い!笑)

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