日頃、仕事を通して「傾聴する」という言葉に接することがよくあります。
緩和ケア医の大橋洋平さんは、「緩和ケアにおいては『傾聴する』ことが何よりも大切」とおっしゃる。
あぁ、同じなんだな〜。
緩和ケアの傾聴は、主に死が近づいた時の苦しみを和らげることが目的。
相手の言葉にじっくりと耳を傾け、そのまま反復する。
「あとどれぐらい生きられますか?」と聞かれたら、
「あとどれぐらい生きられるか、と思うんですね」と返すだけ。
ヘェ〜ショーナンダ〜(久しぶりのジャイ子語!こんな真面目な場面で!笑)
それでいいのかな〜
だって、緩和ケアのお医者さまでしょう?聞かれたらちゃんと答えなくていいの?・・・と思いません?
でも大橋洋平さんは、余計なことは一切言わず、相手が次に発する言葉をひたすら待つのだと。
「集中して聴き、的確なタイミングで返せれば、相手は安心して語り続けます」と。
相手は、語りながら、思い直したり考えが生まれたりして、最後は、
「命の長さは誰にもわかりませんよね」などと、自分の中にある答えにたどりつく。
この時、当初の苦しみが相当薄れていることは、穏やかになった表情で分かると。
苦しい時ほど、人は生き方の指南を仰ぎ、元気づけてくれる『魔法の言葉』を求めるように感じる。
「でもね、そんな言葉はないんです。どう生きるかは人それぞれ、自分の力で探しだすものだから」
なるほど、ですよね〜
「医者は患者さんが頼りにし、心を開ける存在だと、私もがんになって初めて実感しました。『わかってくれる』という存在であるべきなのです」
答えは自分の中にある。
こちらができることは、「ただ聴く」ことだけ。
改めて、「傾聴」という言葉の重みを感じ入りました。
難しいけど、挑戦していきたいです。
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