知り合いの女性の間で、この時期「梅干しを漬ける」話題で盛り上がっています。
個人的には、「自家製の梅干しを漬ける」とか「毎日美味しい糠漬けを作る」女性に憧れます。
手間ひまかけて丁寧に、美味しいものを作る人=愛情が深く包容力に溢れた女性というイメージですよね〜
今年も梅干しの季節。そんなことを思っていたら、昔のこんな切り抜きが・・・
横浜市に在住の82歳のM・Hさんの投稿です。
庭の梅の実で、毎年梅干しを作られているMさん。
40年前のことを思い出されてのお話です。
《私は、複数の障害がある視覚障害児の施設で栄養士をしていました。
梅干し作りをしていた時、当時か5歳の女の子だった、全盲のふうちゃんがやって来ました。
「何してるの?」
そこで、シソを持たせて一緒に千切りしながら
「これを塩でもんでから、酸っぱい梅干しの中に入れると、真っ赤に染まるのよ」と言いました。
そのとき、「あっ、見えないのに『赤』なんて、悪いことを言ってしまった!」と思いました。
ところがふうちゃんは、
「赤いって、夕日が顔に当たった時の、あのあったかいのが赤だって、保母さんが教えてくれた」
と言いました。
何てすてきな教え方でしょう。
教えた方の人柄がしのばれると共に、ふうちゃんを抱きしめました。
そんな思い出に浸っているうちに、わが家の庭に夕日が当たり始めました。
夕日に顔を向けて、目をつむり、暖かい「赤」を感じました。
ふうちゃんは元気だろうか、と思いました。》
「夕日が顔に当たった時の、あのあったか〜いのが赤」
本当に、素晴らしい〜
私も、目を閉じて想像してみたら、夕日が頬に当たる暖かさがじんわりと感じられるような気がしました。
目の見えない5歳のふうちゃんは、見えない世界の中で、何を感じ、どんなことを想像して生きてきたのでしょう〜
そして周りの人は、ふうちゃんに「その色」「その形」をどうやって伝えようかと、考えて、考えて、接して来られたのでしょうね〜
40年前に5歳のふうちゃんは、もう45歳・・・
Mさんと一緒に、ふうちゃんのその後の幸せを願う気持ちでいっぱいになりました❤️
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