いい話

“新プロジェクトX”〜タイの洪水を乗り越えた絆〜

土曜日の朝、NHKでやっていたのは新プロジェクトX。何気なく見ていたら、最後のほうで引き込まれました。

2011年10月、タイ中部を襲った洪水は被災者230万人。半導体から家電、自動車まで日系400社以上の工場が生産設備ごと水に沈んだ。

この事態を何とかせねばと考えられたのが、水没した工場の生産ラインを一時的に日本に移すというもの。現地にしかない重要機材を泥水の中から回収して日本に送ると当時に、機械に精通したタイの熟練工たちも一緒に日本に派遣するという奇策だった。

5,000人のタイ従業員を日本に派遣するなど、不可能とも思えることを信念を持ってやり遂げた人たち。

その中の一人が山田隆基さん。この人がすごかった。

無事にこのプロジェクトをやり遂げたものの、結局は山田さんが関わっていた工場は閉鎖に追い込まれ、多くのタイ人の従業員は仕事を失ってしまう。

解雇になった人たちは、その現実を受け止めるのに必死。でも、誰一人として山田さんを非難する人はいない。それどころか、全員が改めて山田さんに感謝していたのです。「これほど自分たちのためにやってくれた人はいない」と。

その後も、従業員全員の勤務先を必死になって見つける山田さん。しかも、自分自身も日本に帰ることなく、タイに残る決意をするのです。

すごい!本当にすごい!

それから毎年、山田さんの誕生日には関わった人たちが集まって感謝とお祝いの会を開いているとのこと。

そこに集まる人々と山田さんの幸せそうな表情。共に困難を乗り越えた仲間としての「絆」と、絶大な「信頼感」をひしひしとかんじました。

心の底から感動しました。

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