ホストクラブの経営者であり、新宿歌舞伎町商店街振興組合常任理事(長いな〜笑)でもある、手塚マキさん、44歳の男性。
彼が新宿の歌舞伎町に来たのは19歳、大学1年生の時。
アウトローの世界が眩しく見えて、ホストクラブに踏み入ったが、むき出しの実力主義の社会に、真剣になってのめり込んだ。
26歳で独立、ホストクラブの経営者になってからは、外の世界との関係を積極的に結び始めた。
ホストたちと街のゴミ拾いを始める。
地元の祭りや行事に積極的に参加する。
法令順守を徹底する・・・
5年、10年と続くうちに、「売名か」と冷ややかに見ていた人たちの見る目が変わった。
(すごいですよね〜。本気の姿は人の心を動かすのですね。)
ここでしか生きられない・・・「そんなスタッフを救いたい」という想いが使命感につながった。
生い立ちも経歴もさまざまなホストたちに、社会と共に生きる術を身につけさせる。ソムリエ試験の勉強会を開く、美術鑑賞ツアーやコンサートで本物と触れる・・・ひとりの人間として、育てていく。
事業として、現代アートを展示するギャラリーやデイサービスの介護施設なども経営するが、赤字という。
(赤字でもやっていくんだ〜すごいな〜)
「お金儲けが全てではない。文化を大切にし、超高齢化社会に対応する。
従業員と一緒に向かって行きたい」
ひとり歌舞伎町に来てから4半世紀。共に歩む従業員は300人になったという。
あぁ、ここにもすごい人がいる‼️
ホストクラブという仕事に偏見を持っているな〜、私。
新聞に載っていた彼の写真の、深いまなざしがとても印象的でした。
この記事へのコメントはありません。