明け方に目が覚めて、携帯でYouTubeを見ていたら、久しぶりにフジコ・ヘミングさんと出逢いました(^^)
フジコ・ヘミングさんはロシア系スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。父は日本に馴染めず、家族3人を残して帰国してしまう。それ以来、日本人の母と弟と共に東京で暮らし、5歳からピアノ教師だった母の手ほどきでピアノを始める。
幼いころから天才と言われた彼女だったが、留学しようとするとパスポート申請時に無国籍であったことが発覚して留学出来なかったり、中耳炎の悪化から耳が聞こえなくなる時期があったり、貧しくて日々の生活にも困っていたり・・・
「この地球に私の居場所はどこにもない。天国に行けば私の居場所はきっとある」と、自分自身に言い聞かせていたと言います。
そんな過酷な体験からか、彼女の持つ雰囲気、発する言葉、そしてピアノの音色は本当に独特なのです、独自の世界を持っている。それがなんとも言えない魅力。でも、苦しかっただろうな〜
そして、名言の数々。
「私はミスタッチが多い。直そうとは思わない。批判する方が愚かしい。 ぶっ壊れそうな鐘があったっていいじゃない、機械じゃないんだから。 私は一つ一つの音に色をつけるように弾いているの」
(ミスなしに弾くことより自分らしく表現することが大事。外部の批評にめげない自分を持っているのがすごい!)
「私の人生にとって一番大切なことは、小さな命に対する愛情や行為を最優先させること。自分より困っている誰かを助けたり、野良一匹でも救うために人は命を授かっているのよ。私にとってのピアノは、猫達を食わせていくための道具ね」
(猫に対する愛情、弱いものに対する優しさ・・・そこも半端じゃない!)
インタビューの答えで意外だったのは、「あなたのファンの人へのメッセージは?」と聞かれた答え。
「人はみな罪を持って生まれてくるもの。ひとつずつ罪を無くすために、正直に生きて欲しい。私も年を重ねてずいぶん良くなってきたのよ」・・・と言うような内容だったと記憶しています。
「これからも私のピアノを聴いて」とか「もっと磨いていくから楽しみにして」とか、そんな要素を思っていたので、正直驚きました。
深いな〜 ちょっと人とは視点が違うな〜
「それでも私は、永遠に、永遠に生きて永遠に、弾くことは出来るわよ」
1932年生まれのフジコ・ヘミングさんは、今年90才。その「在り方」に、改めて衝撃を受けました。
⭐️今日はあっという間の金曜日。昨日の東京は4年ぶりの大雪でした。道路は凍結しているので皆さまくれぐれもお気をつけ下さい。また月曜日に。
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