4月4日に脚本家の橋田寿賀子さんが95歳で亡くなられた。
「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」などで、世界的に有名な脚本家。
橋田さんは1925年生まれ、寂聴さんは1922年生まれ。
「いよいよ次は私の番だな」とおっしゃる寂聴さん。
お二人の共通点はもちろん「書く」こと。それも半端なレベルではない。
90歳を過ぎてもなお、精力的に仕事を続けて来られた。
素晴らしいですね〜
そして、新聞のエッセーに寂聴さんが書いていらしたのは、お二人にしか分からない共通点。それは数年前、橋田さんのお住いを訪ねられた時の会話。
「二人とも、夜は広い家の中に独りで寝ている。そして夜はたった独りになることが嬉しいと、同じ感想を言った時には、思わず二人で手をしっかりと握りあっていた」
90歳を過ぎて、夜は独りで寝ていることが嬉しいと・・・長年「書くこと」を通して自分と向き合って来た女性の生きる姿勢に、心打たれるものがあります。
「『いつまで、お仕事つづけられますか?』と訊かれ、『たぶん、死ぬまで』。答えの終わらぬうちに『私もね』・・・と笑顔になっていた」
「死ぬまで続ける」というお二人の姿勢には、微塵も疑いはありませんね。常に「もっと良いものを」と追求し続けて来られた生き方、カッコいいです‼️
「まさか、私が残されようとは思わなかった。程なく迎えに来てくれるだろう。早く、あちらへ旅立ち、再会したいものである」
と、エッセーは締めくくられている。
私がいうのもおこがましいけれど、先立たれた寂しさというよりも、「今」を全力で生きておられる「誇り」のようなものを感じました。
こんな生き方ができるとは思えないけれど、目指すことはできるかな〜と。笑
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