福岡市にある、宅老所「よりあい」は築100年を超える一軒家。木のぬくもりに満ちた居間に、十数人の認知症のお年寄りたちが集う。
詩人の谷川俊太郎さんが「僕、最後はよりあいに行くから」と言っていたらしい。笑いの絶えないよりあいで、谷川さんは老いと介護を見つめ直したとのこと。
以下は、「よりあい」のスタッフの人のコメントです。心温まるようなお付き合いをされていたのですね。
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俊太郎さんが「よりあい」を面白がってくれて、それから18年付き合ってもらっています。
今年、82歳になる俊太郎さん。もうりっぱなお爺さんなのですが、詩にふれると、子ども・少年・女の子・おんな・おとこ、と自由自在。どこまでも心が広がっていきます。
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そして、以下は谷川俊太郎さんの「(どこからか言葉が) 感謝」という詩です。
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目が覚める
庭の紅葉が見える
昨日を思い出す
まだ生きてるんだ
どこも痛くない
痒(かゆ)くもないのに感謝
いったい誰に?
神に?
世界に?宇宙に?
分からないが
感謝の念だけは残る
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やっぱり大切なのは感謝の心だな〜。なんだか、谷川俊太郎さんを身近に感じました。
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