79歳の女性が新聞のひととき欄に投稿しておられたのは、4月の「統一地方選挙」の時のお話です。
その女性は最近転倒して、顔にあざとこぶまでできて、外に出たくなかった。でもその日は統一地方選の投票日。行かなくてはと、マスクと帽子で顔を隠して「清き一票」を投じるために出かけた。(偉いですよね〜)
途中で90歳のおじいさんに出会った。何年かぶりの再会。自転車を推しているおじいさんと一緒に、話しながらゆっくり歩いていると、60歳くらいの近所の男性にも会った。その男性は事故で複雑骨折して、大手術をしてボルトで繋いでいるらしい。壮絶なリハビリに耐え、明るく暮らしている。
3人ともそれぞれ事情があり、少ししか前に進めない。だが一歩一歩確実に歩んだ。
90歳の方が、優しい声で「無理せんと休み休み行きや」と言った。
おしゃべりしながら歩いた。私は足の裏が少し痛かったので、ちょうど良い具合の3人で歩けた。家の中に閉じこもらず、外に出て良かった。
おふたりからほんまもんの勇気をもらい、投票を済ませることができた。
みんなしんどいけれど頑張っている。前向きの明るい姿にしっかりと触れることができた投票日になった・・・。
いいお話でしょう? 「無理せんと休み休み行きや」という90歳のおじいさんの言葉。ジワ〜っと勇気が湧いてきませんか?
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