11月30日のブログに書いた、99歳になっても家族を守ろうとする信友直子さんのお父さんの話。
信友さんがご両親の様子を撮り始めたのは約5年前。
認知症の87歳の母親を介護する、耳の遠い95歳の父親。その日常を一人娘の信友さんが映像で記録して大ヒットしたのが、「ぼけますから、よろしくお願いします」という映画。
映画の公開から2年、コロナ禍の中、母親は他界し、父親は100歳に。
私が見たのは、その様子をドキュメンタリーとして放送していたテレビ番組だったのです。
12月7日付けの朝日新聞に、それについての記事が載っていました。
今や100歳のお父さん。早起きして、何種類もの新聞に目を通し、分からないことはその都度、辞書を引く。
(すごいな〜100歳にして、この好奇心‼️)
そして、自分でいれたコーヒーを一人すする・・・愚痴を言うわけでもなく、不安がるわけでもなく、いつも通り淡々と過ごすお父さん。
「のんきな性分じゃけえ、長生きできるんでしょう」
私から見れば、のんきと言うより「ありのままの自分を受け入れる人生の達人!」
ありのままの自分を受け入れる・・・これは、今の私の最大関心事なのです。
その記事の中で印象的だったのは、ひとり娘の直子さんの言葉。
「私はずっとお母さんとばかり話していたから、お父さんのことは全然知らなかった。
今こうやって、改めて接して見ると『お父さん、かっこいいなぁ』って思う」と。
いいなぁ〜、お父さんのことを、改めてかっこいいと思えるなんて!
そして、私も同じ体験をしていたのです。
もう15年も前のこと、母が急死した後、思いがけない父との時間。まさか元気な母が先に亡くなるなんて、誰も想像していなかった。
口数の少ない父とは話す機会が少なく、いつも母との会話の後ろに父がいる感じ・・・
母の言うなりで、自分の意見を主張しようとしない父・・・
頼りないな〜と勝手に思い込んでていた父と、ダイレクトに接することのできた3年間。
「あぁ、お父さんはすごい人なんだ〜」と思えたのです!
信友さんのお話には、心から共感しました〜
そのことは、確実にその後の私の人生の、大きな宝物となりました。母がいなくなった後の3年間は、まさに神様のプレゼントだったのです❤️
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