「男でも首相になれるの?」・・・ドイツでは、子どもたちからこんな質問が出るらしい。
16年間、女性が首相を務めたメルケル氏、昨年の12月に引退されたけど、その存在は想像以上に大きいのですね〜
メルケル氏には、正しいと判断したことは実行に移す揺るぎない信念があったといいます。
4期16年の在任中、「ユーロ危機」「難民の流入」など、さまざまな難局に向き合い、すごい政治手腕を発揮した人。
保守系の「キリスト教民主同盟」に所属しながら、徴兵制の停止や脱原発、同性婚の容認とリベラル寄りの政策も推し進めてきた人。
世論の動向を見極めながら、大胆に方針転換することもあったと言います。
中でも彼女の重要な決断としてあげられるのは、2015年シリア情勢の悪化を受けて、中東などから大勢の難民や移民がヨーロッパに逃れてきた、いわゆる「難民危機」の時の決断。
メルケル氏は人道主義に基づいて、難民の受け入れに寛容な姿勢を示し、100万人以上を受け入れた。
この決断によって「人生が変わった」と話す人がたくさんいます。
2015年夏、シリアからドイツに逃れてきたアナス・モダマニさん(24)もそのひとり。
18歳だった当時、ボートで海を渡るなど、命がけでドイツを目指したモダマニさん。
「メルケル首相は、私たちのドイツへの入国を認めてくれました。シリアにいたら、きっと死んでいたでしょう。一生かけて感謝します」と。
すごいですよね〜。勇気ある決断と行動。イギリスの元首相、マーガレット・サッチャー氏と似ていませんか?
そして、冒頭の「男でも首相になれるの?」・・・この言葉を聞いて、何だか痛快な気持ちになるのはなぜでしょう?
人が持っているつまらない価値観が、鮮やかにひっくり返されているから・・・なるほど、そうかも⁉️
わずか16年で、常識なんかパッと変わる。そんな偉業を残したメルケル氏、アッパレ!ですよね〜^_^
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