新聞の朝刊の「ひととき」欄の、ある日の投稿の題は「母を迎えに」。
短い文章に、その方の気持ちが溢れていました。
「故郷の老健で過ごす母のため、セーターの裾に名前を書いていた時、入学の持ち物に名入れしてくれた、若かりし日の母の姿が思い浮かび、手が止まった」
あ〜分かる気がしますね〜。
「自宅で転倒して入院、そして老健へと移った母とはコロナ禍で面会もままならず、時折衣類を送り一方通行のはがきを書くことぐらいしか出来ないまま、2年が過ぎた。
我が身に起きていることを消化しきれないまま過ごしているであろう母の食欲が落ちたと聞いた時、会えないままになってしまうのではと涙があふれた」
ここまで読んだところで、すでにジ〜ンときてしまいました。コロナ禍の中、こんな思いをしている人がたくさんおられますよね〜
投稿されたのは、施設のケアマネージャーとして仕事をしてきた61歳の女性。まだまだ働きたいと思っていたとのこと。たぶん、経験を積んで充実した仕事をしていらしたのでは?と想像します。
でも、「後悔ないように」とのご主人のひとことに勇気をもらい、お母様を引き取るために退職を決意された。
ご主人の言葉も素晴らしいですよね〜
「築年数の古いマンションにある我が家は、エレベーターのない4階。つたい歩きがやっとの母を外出させるのは難しい。窮屈さに我慢してもらえるか。きっと生まれ育った会津に帰りたいというだろう。我ら夫婦の体力は大丈夫か・・・
考えると心配は尽きない。でもどうか、たわいの無いことで笑いあえますように。10月1日、母を迎えにいく」
そう締めくくられた文章には、不安もいっぱい、犠牲にすることもいっぱいの中に、潔い覚悟が表れています。
いろいろあるけど、それでもお母様を引き取ると決められた・・・・そこになんとも言えない、温かいものを感じました。
きっと現実はいろんなことが押し寄せてくるでしょう。「たわいの無いことで笑いあえる」瞬間がたくさんありますようにと祈ります❤️
今日は私の誕生日。ナント70歳‼️笑 この投稿、自分をお母様の身に置き換えているのかな〜とも感じています(^。^)
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