考え方

梨田さんのコロナ体験

野球解説者の梨田昌孝さん、67歳。

もとプロ野球選手、監督も勤めた人。

がっしりと堂々とした体格で、明るい笑顔が印象的な人。

その梨田さんが新型コロナウィルスに感染し、集中治療室に2週間入った後、4月17日、最初に受診した病院に戻られた。

体重は15キロ減り、声もうまく出ない。発音も上手に出来ない。立ち上がる、座ると言う動作すらスムーズに出来ない・・・

自分で歩いて洗面所に行けるようになって、久しぶりに鏡を見た時は、「落ち武者みたい」。

頬はこけ、一気に10歳以上は老けたように感じた。

(そうか〜ショックだったでしょうね〜)

かつては握力70キロを誇った自分がペットボトルのフタを開けられない。薬のシートを指で押して錠剤を出すことが出来ない。

(ヘェ〜そうなんだ〜そんなに体力って急に落ちるんだ〜)

そのたびにナースコールを押す。

感染対策の装備をして病室に駆けつけてくれる看護師さんは、いつも笑顔だったとのこと。

(いつも笑顔って、すごいですね〜 感心してしまいます)

テレビ画面からは、感染者の訃報が次々と流れてきた。

親交のあったオムロン元社長の立石義雄さん、面識があった俳優の岡江久美子さん・・・

「俺、生きてていいのかな」。弱気になることは1度や2度ではなかったと言います。

そんな梨田さんを勇気づけたのは、

「まだまだやり残したことがあるから、梨田さんは生かされたんですよ」

という看護師さんの言葉だったとのこと。

「無事に生還されて良かった!」と単純に思っていたけれど、想像以上のコロナウィルスの恐ろしさと共に、

現場で患者さんに接する看護師さんの姿勢の素晴らしさを、改めて感じたことでした。

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