考え方

事故で失った左手が痛む?

〜幻肢痛(げんしつう、英: Phantom Pain)は、怪我や病気によって四肢を切断した患者の多くが体験する、難治性の疼痛。 心身症に該当する。 ファントムペインともいう〜

ラマチャンドラン博士(インド出身のアメリカの神経科学者)は「脳の中の幽霊」の著書でもあり、長年この症状と向き合ってきた人。

交通事故や病気で片腕や片足を失った人のほとんどが、この「幻肢痛」に苦しむと言います。

腕や足を失っただけでも辛いのに、ほとんどの人が「幻の痛み」に苦しんでいるなんて、思ってもみませんでした。

その痛みは、灼けつくような痛み、ナイフで切られるような痛み、引きちぎられるような痛み、しびれる感じ、ねじれるような感じ、ピリピリ感、、、人によって違うけれど、普通の言葉では表現できないような痛みだとか。

原因が分からず、治療法もないまま、これがずっと続く、、、

「どんなに辛いことでしょう!」

その辛さを何とかできないものかと、ラマチャンドラン博士が考え出したこと。

それが、

「1枚の鏡を使う、簡単な方法だった」

のです。

箱の真ん中に鏡を立てて、右手(残っているほうの手)を動かしてみる。鏡に反射して、無いほうの手も、そこに存在して動いているように錯覚する。

10年越しで切断した左手の痛みに悩まされてきた男性が、初めてその体験をした時のことを話していました。

「その時の感動は忘れられません。これは何だろう?とワクワクしました」

と。

たまたま、YouTubeの画像で見たのですが、正直言って、とても不思議な気がしました。

失った腕が戻るわけでもないのに、そんな単純なことで、何かが変わるのかしら⁉️

ところが、それを何度か繰り返しているうちに、

「長年抱えてきた痛みから解放された」

と言うのです。

私たちの脳の中では、一体どんなメカニズムが働いているのでしょう?不思議な世界ですよね〜

この「幻肢痛」にしても、「トラウマ」や「PTSD」にしても、理論や理屈だけでは見えて来ない、心の苦しみや痛みから解放されるとしたら、、、それは、どれほど意味のあることでしょう‼️

「最近の心理学や脳科学の進化には、目を見張るものがある」と聞きます。

大いに期待したいですよね‼️

地下鉄サリン事件から25年前のページ

久しぶりの出張次のページ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP