指揮者の井上道義さん。その日本人離れした風貌も、人気の要素です。
そのルーツを、新聞に書いておられました。
「育ての父は戦後、埼玉の基地で働いていた。そこに駐留していた年下の米兵のことを、母は好きになったんです。そして、ぼくが生まれた」と。
え〜っ、そうだったんだ〜。
「普通は嫉妬の感情で押しつぶされてしまうものなのに、それを赦すことのできた父が、僕は素晴らしいと思う」
ホント!お父様すごい‼️
「ひょっとしたら僕は、“赦す“っていうことの尊さを、父に教えられていたのかもしれない」・・・と、井上道義さん。
「赦し」の概念は、ヘンデルのメサイア、バッハのマタイ受難曲、モーツァルトのフィガロの結婚などの名作の源となっているとのこと。
「“赦し“の本質を最も高い次元で示してくれるのが音楽なんだと、僕は信じている」「両親の人生をありのままに肯定するために、僕は音楽を必要としたんだ」と。
「自分のルーツを認めて受け入れる」ということが、自然と音楽へと導いていったのですね〜。改めて井上道義さんという人の深さを知りました。
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