考え方

腰に帯して立ち上がれ!

鈴木秀子さん。評論家であり、日本近代文学研究者。カトリック聖心会のシスターでもある。

人生の意味を共に考える講演会、ワークショップなどで、さまざまな指導に当たっている人。物静かな語り口でのお話には、深い説得力があります。

月刊「致知」の本にもよく登場されていて、先日の致知出版の新春オンラインの会でもお話されていました。

その中で、印象に残った言葉・・・それが、今日のテーマの「腰に帯びして立ち上がれ!」でした。

咄嗟に聞いた時は、その言葉の意味合いもよく分からなかったのですが、鈴木秀子さんの“静かな中に迫力のあるこの言葉の響き“が素晴らしくて、改めて聞く耳を持ったと言うのが本音です。

そのお話は、聖書の中でも有名な「ヨブ記」。

「あるところにヨブという男性がいました。

ヨブは誠実で真っ直ぐな心を持っており、神を敬い、悪とは程遠い人物でした。

ヨブは息子や娘にも恵まれ、多くの家畜、奴隷を所有しており、町一番の有力者でした。

ところが、それを妬んだのがサタン。サタンの思惑通りにヨブは全ての家畜を失い、彼の子どもも失った上にひどい皮膚病になるのです。

全て失ったヨブ。それでも彼は、ただただ神に祈り、神の愚痴を言うようなことはありませんでした」

・・・これは有名なヨブ記のお話。

世の中には理不尽なことが多い。「こんなに頑張っているのに」と思うようなこともある。それでも、「私たちは幸いを神から受けているのだから、災いも受けるべきではないか?」と言うヨブの言葉は、とても有名ですね。

そんなヨブに、神様がかけられた言葉が、「腰に帯して立ち上がれ!」だったのか・・・これは、初めて聞いたことでした。

「腰に帯して」とは、「気持ちを入れ替えて」とか「心根を引き締めて」と言うような意味でしょうか。

敬虔な、信仰深い、善人のヨブが、こんなにひどい仕打ちに遭う・・・・・神は、そんなヨブに「かわいそうに」と慰めの言葉をかけるのではなく、「腰に帯して立ち上がれ!」と叱咤激励の言葉をかけられたと言うのです。

「なぐさめよりも励まし」・・・変になぐさめられるより、「あなたならできる!」と鼓舞された方が嬉しいな〜と思いました。

そこに深い愛情があればこそですが。

本当に相手を信じ、相手を思うのなら、それがあるべき姿なのかも・・・・そんなことを考えさせられた言葉でした。

思うように行かない時、苦しい時、辛い時、まずは自分に声をかけてみよう!「腰に帯して立ち上がれ‼️」^_^

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