私の尊敬する女性。
90才を越えた、カトリックのシスター。娘達がお世話になった学校の元校長先生です。
私が家も財産も全て失ったのが、娘が中3、中2、小4の時でした。
心細くて、怖くて、将来の不安に震えていた私を、全力で支えて下さったのがそのシスターでした。
それまで仕事をしたことの無い私が、初めて社会に出て仕事を始める時も、心から応援し励まして下さいました。
拾ってもらった会社の社長に、「この人が何かお役に立てるのでしょうか?」と、ユーモアいっぱいに挨拶して下さったことも、忘れられません。
その会社は正社員4人。みんな、それはそれは温かく迎えてくれました。
40を過ぎた、3人の子持ちのシングルマザー!しかも今まで仕事をしたことが無い!エライのが入って来たゾ!笑
「誰だ!こんなババァを入れたのは‼️笑」、、、この冗談が全員に通じて、みんなで大笑いするような会社でした。
毎日が新鮮で、楽しくて楽しくて(^^)
そんな中、精いっぱい仕事しているうちに、あっという間に10年が経ち、50才になった時です。
女性の50才って、微妙な年齢ですね。ちょっとマイナーな気持ちになって、シスターに電話で「私、もう50になっちゃいましたよ〜」と愚痴っぽく言ったのです。
その時、間髪いれずにシスターが仰ったこと、
「何を言ってるの‼️女の仕事は60からよ‼️」
その迫力!その勢い!凄かった〜
迷いのカケラも無く、言い切られた言葉に圧倒されました。
「なぜなら、それまでは、”自分がこんなにやっているのに”と、人の評価ばかりを求めていた私が、60を過ぎて、初めて相手のために、見返りを求めないで仕事が出来るようになったの。60からが本当の仕事なのよ。」と。
60才で校長先生になられ、素晴らしい仕事をされたシスターの言葉だからこそ、半端じゃなく、私の心にズシンと入ってきたのだと思います。
そしてその言葉は、それからの私をどれほど勇気づけ、育ててくれたことでしょう‼️
「まだまだこれからだ!」と。
今、68才を目前にして、声を大にして私は言いたい!
この記事へのコメントはありません。