10月19日のNHKのプロフェッショナル。
登場したのは、アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存症からの回復を支援する“最後の砦”と呼ばれている男性、栗原豊さん。78歳。
元ヤクザだって!確かに、昔の写真を見ると、刺青してるし表情は恐いし・・・
でも、今は何とも言えないいい笑顔。そして柔らかい表情。以前とは全く別人のよう。
人の顔ってこんなに変わるんだ!
・・・そう言えばと、以前テレビで見た、酒井雄哉(さかい ゆうさい)僧正を思い出しました。酒井さんは、想像を絶するほど厳しい「比叡山延暦寺の千日回峰行」を生涯で2度達成された人。大阿闍梨と呼ばれている。
その酒井さんの、修行前と修行後の顔つきの変化には本当に驚きました。知性といい、品性といい、愛情深い表情といい・・・こんなに人の顔って変わるんだ‼️と。その方に負けないほど、栗原さんの変化は印象的でした。
栗原さんは、全国最大規模の支援施設の代表として、他の施設や病院で断られた人も含めおよそ300人を受け入れ、さまざまな回復プログラムを行い社会復帰させている。
実は、栗原さん自身も、60歳まで酒や薬物に溺れた依存症の当事者。
その経験から独自の支援策を構築し、依存症で苦しむ多くの人たちにとことん寄り添ってきた。
「何歳からでもいい」
「過去にどんなことがあってもいい」
「どこからでもやり直せる」
・・・こんなに強く、優しく、愛に溢れたメッセージで、どれだけの人が救われてきたことでしょう!
NHKスペシャルに登場したある男性は、10年前から依存症と闘い、この施設を卒業できた。やっと手にした給料で、家族に仕送りをするのが夢。
その夢を叶えようと、栗原さんが奮闘する。元の奥さんに電話して、本人の気持ちを伝える・・・理解してもらうのはとても難しいと知りながら。
栗原さんが、電話でじっくりじっくり話を聞いている。「そうですよね〜」「う〜ん、そうですか〜」・・・その声、その姿勢、その表情・・・一所懸命に聞いている。そこには、何とかしてあげたいという愛情が溢れている。
・・・でも、元の奥さんは、仕送りを受け入れてはくれなかった。
その結果を伝えることのしんどさ。彼の気持ちが痛いほど分かるからこそ。
「分かるよ。俺もおんなじだ。でも諦めずに一緒にやって行こう!」・・・握手した相手は泣いている。
そこへ栗原さんのひとこと、「いっぱい飲もうか!お茶だけど」(大笑)
どこからでもやり直せる‼️・・・人間っていいな〜(^^)
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