ブログを書いているうちに、思い出したことがあります。
義母の認知症で、先が見えなくて落ち込んでいた時、もがくようにして相談できるところを探していました。
今から30年以上も前のこと、当時住んでいた目黒区には無くて、つてを頼って、品川区の窓口に相談に行きました。
家での介護に限界を感じていたとか、日々の生活が回らなくなったとかと言うわけでは無く、ただ、精神的に追い詰められていました。
「お願い、誰か助けて〜」
漠然とした不安でした。何しろその頃30才そこそこ。子育てもままならない、世間知らずの私でした。
そんな私の話を聞いてくれたのは、確か名前は「三瓶さん」。
若い男性の職員さんでした。
ボサボサ頭にジーパン、失礼ながら、パッと見たところ「この人で大丈夫かしら?」といった印象。
しばらく私の話(愚痴)を聞いてくれたあと、彼が言ったのが、
「不平や不満を感じている人にみてもらっていると、みてもらう人も不幸ですよ。」
驚きました。目からウロコ!
続けて彼は言いました。
「○○さん(私)も、楽なことだけを求めているわけでは無いと思います。時々楽しい時間を持つことは、介護する側に絶対に必要なこと。遠慮せずに頼むことです。」
明快で、迷いの無い答えでした。
「手伝いに来てもらう時は、変に気を遣わずに手弁当で。全てを任せていいのです。」
「そうか、それでいいのか。」
若い、彼の言葉に救われました。
それまでは、ひとりで何とかしないといけないと抱え込んでいたことを、兄弟やお嫁さん達に頼んでみようと思えたのです。
そして、声をあげてみたら、兄弟もお嫁さん達もみんな協力してくれるようになり、私も本来の自分を取り戻すことが出来ました。
三瓶さん、今はどうしてるかな〜
「あなたのおかげで私は救われました。本当に感謝しています。」
と、伝えたいです。私にとって、彼は人生の恩人です。、、、って、忘れてたクセに〜笑
初対面の出会いでも、その人の言葉によって救われる、人生が変わることって、あるのですね〜(^^)
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