8月15日、終戦記念日の夜のNHKの記念番組。
第2次世界大戦の末期の、戦争に翻弄された若者たちを描く物語。
先日亡くなった三浦春馬さんも出演していました。
新型爆弾の開発の密命をうけて研究者する石村修役に柳楽優弥さん。その弟で戦地から一時帰宅している裕之が三浦春馬さん。2人の幼なじみの女性、朝倉世津が有村架純さん。
3人の熱演がとにかく素晴らしかった!
冒頭の写真は、3人がそれぞれの立場の中で「未来を語ろう」と話す場面。
今は辛くても、戦争が終わってからの世界に夢をつなぐごうとする話が印象的でした。
特に有村架純さん、ステキな女優さんですね〜(オバサン、ファンになりました〜笑)
そして、戦地に戻る運命の裕之(三浦春馬)が突然行方をくらまし、海に入水しようとする場面。
必死助ける修(柳楽優弥)に、「怖いよう」と顔を歪め、「俺だけ死なん訳にはいかん」と泣き叫ぶ裕之。
それまでの穏やかで、辛さは微塵も見せない笑顔とは対照的な彼の姿に、「これが戦争がもたらす残酷な現実なのだな〜」と。
三浦春馬さんの迫真の演技。その後の訃報と重なり、忘れられないシーンになりました。何とも辛いものがありますね〜
そして、兄弟の母親役の田中裕子さん。
戦地に行く息子を送り出す場面。
言葉は無くても、その表情と仕草に、母親の愛おしさ・無念さ・悔しさ・・・全てがあらわれていて、思わず泣けてしまいました。
どれだけのお母さんがこんな思いをしたことでしょう。
そして裕之は戦地で特攻隊として出撃し、命を落とす。
「まったく戦争を経験したことのない僕たちがイマジネーションを働かせて、大きな想像力をお客様に届けていく。そのことが『今後あってはならない大きな流れを始めさせないきっかけになるんじゃないか』と信じていきたい。僕もそんな働きの一部になれたらいいなと思いました。」
これは、放送に先駆けて7月8日に行われた試写会での、三浦さんの言葉でした。
亡くなる10日前。公の場での最後のメッセージだったとのこと。
「未来を語ろう」と言ってたのに・・・彼は何を考えていたのでしょう。
ご冥福をお祈りします。
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