7月の15日のブログに書いた、ペットと暮らせる特別養護老人ホーム「さくらの里山梨」。
続きのお話が新聞に載っていました。
「看取り犬」と呼ばれる文福(ブンプク)クン。
誰がつけたのか、なかなかユニークな名前〜(^^)
何犬かは書いてなかったけど、私のイメージでは写真のような秋田犬。そしてなぜか男の子。笑
施設の利用者の人がもうすぐ亡くなると言う時期になると、自らそれを察知して、亡くなる2〜3日前からその方の部屋の扉の外で待機を始めるのだそうです。
すごいな〜 その察知能力!
ある、Mさんと言う90才の人の場合。
いつも笑顔を絶やさなかったMさん。施設の犬たちをとても可愛がっていた。
その中には、もちろん文福クンも居て、文福クンもMさんが大好きで、よくなついていた。
Mさんはだんだんと食事をのみ込むのが難しくなり、一切食事も水分も取らないと言う段階になった。
ご家族は毎晩泊まり込んでいたが、期間が長くなってきたので、いったんご自宅へ帰られた。
施設の職員が相談して、文福クンが「看取り活動」を始めたらご家族を呼ぶことにしたのだと言う。
ヘェ〜、看護師さんも分からないことが、犬にわかるとは!
そして、経験豊富な介護の人たちが、文福クンの能力を信じていたとは!
1ヶ月ほどが過ぎた頃、いよいよMさんの部屋の扉の前でうなだれ始めた。
すぐにご家族に連絡した。
ご家族が駆けつけられたその数日後、Mさんは旅立たれた。
その横では文福クンが見守っていたと言うのです。
「ボクが見守っているから大丈夫だよ」と言わんばかりに。
充分に別れの時間もとれて、ご家族も満足だったとのこと。
同じ施設の中で共に生き、共に信頼関係を深めて来た、ひとりのお年寄りとワンチャン。
人生の最期の時にそばに寄り添ってくれる温かみ・・・
それは人間であっても動物であっても・・・いえ、物が言えない動物だからこそ、より伝わるものがあるのかな〜と思いました❤️
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