手元にあるのは新聞の切り抜き。もうずいぶん前のもの。
益田ミリさんという、イラストレーターの女性。
何気ない瞬間に、ふと、誰かに大切にしてもらった記憶が蘇るという話。
それはとてもとても小さな出来事だったと。
「上手やなぁ、おばちゃん、そんな上手に描かれへんわ」と、書いた絵を見ていつも褒めてくれた近所のおばさん。
会えば必ず「べっぴんさん!」と声をかけてくれた楽しいおじさん。大して可愛くもないのにと。
あぁ、「べっぴんさん」ね〜 関西弁、懐かしい〜
そして、こんな話も、、、
「あれは、小学校1年生のときだった。遊びの時間にクジ引きをすることになり、生徒たちはいっせいに担任の若い男の先生のもとに走った。
ぐずぐずしていたわたしは、出遅れて一番ビリ。こんな後ろじゃ、クジを引いても何にももらえないに決まってる。
悲しくて、つまらなかった。
けれど先生は、みんなが並び終えた後にわたしのところにやってきて、
「一番最後に並んで偉かったな」
そう言ってくれたから、わたしはみるみる元気になったのだった。何十年も前のことなのに、思い出すと気持ちが強くなる。(ちょっとウルウル)
父や母だけでなく、外の世界の人々が幼いわたしをひょいっと気にかけてくれた。
そんなたくさんの「大切にしてもらった成分」が、大人になったわたしには詰まっているんだ、だから、きっとわたしは大丈夫なんだ!
何が大丈夫なのかはわからぬが、、、自転車をこぐ足どりが、ふいに軽やかになったりするのだった。」
どうですか?いい話しでしょう?
小さな頃の小さな記憶。
ふとした時のふとした言葉。
それが大人になっても「きっとわたしは大丈夫!」と思える根拠になっている、、、
大人になった私たち、そんな言葉をかけられるチャンスがあるといいな〜❤️
そう思いませんか?(^^)
私の手元にある切り抜きには、こんな「ホッコリ感」が詰まっています‼️
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