今、将棋の世界では藤井聡太さんの活躍がすごいですね。まだ23歳、いったいどこまで伸びるのかしら?将棋はチンプンカンプンの私でも思います。
そんな中、北海道名寄市出身の石田直裕六段(36歳)の少年時代の記事が新聞に載っていました。
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2002年9月、中学2年の石田少年は深い闇を走る車の後部座席で、声を殺して泣いていた。「感情が重たくなって・・・寝たふりをしても当然バレていた」。
負けた悔しさだけではなかった。家族に大きな苦労と負担をかけているのに、応えられない自分はあまりにもふがいなかった。黙ってハンドルを握る父、黙って助手席にいてくれる母。何も言わずに支え、励ましてくれる両親への思いが胸の中にあった。
もう午前1時だった。道央自動車道を降りて国道40号を北へ。漆黒の大地を走り、ようやく家に着く。そんな夜を繰り返して石田少年は夢を追っていた・・・ 。
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月に2回、北海道の名寄から東京の将棋会館を往復する日々は、ご両親の献身によって成立したのですね。
時間的、体力的だけでなく、格安航空会社の青少年割引を用いても月7万円もの経済的負担を強いていた。だから、負けた後は特に苦しい帰路になった。
そんな石田六段は、30代後半の今、勝率を上げている。これは将棋界では珍しいことらしいのです。
両親の大きな愛情を受けた青年は4才の女の子の父親でもあり、この10月名寄に帰省した。涙の夜から23年、冬の迫る国道40号を北上する。
今も変わらない夢の道を、石田直裕は走っている・・・。
遅咲きの石田六段、応援したくなりました。ガンバレ‼️



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