「ポレポレ東中野」はマイナーな映画をやっている映画館。中村哲さんの「荒野に希望の火を灯す」もそこで観て感動したのを思い出します。
その映画館で、1日に1回、9時50分からしかやっていないドキュメンタリー映画、「生きて、生きて、生きろ」を、昨日観て来ました。観て良かった〜。
東北大震災の後、精神的に不調をきたした人が、苦しみながらも生きて行くドキュメンタリー。
主な被写体はふたり。
ひとりは夫を津波で亡くした女性。夫の死を受け入れられず、震災7年後に発症した遅発性PTSDで頭痛と悪夢に苦しめられている。本当に苦しそう。
その女性が途中から明るい表情になって、「先生の前で、初めて泣けたんです」というのです。心が溶けたのですね。「人生に希望を持てた時に人は泣ける」…そんな言葉があったような。
支えたのは、75才のベテラン精神科医の蟻塚亮二さん。自身も過労によるうつに苦しんだ経験を持つ。
そして、もうひとりは原発事故で避難したあと、息子を自死で失った男性。自暴自棄になり、映画の冒頭ではアルコールと睡眠剤の依存でロレツが回らない。自殺未遂を繰り返している。
この人は無理だろうなと思ってしまいました。ところが、毎日毎日通って話を聴いたのは看護師の米倉一磨さん。この人もすごい。
男性が少しずつ自分を取り戻して行く…そのポイントは「貢献」だと思いました。
北海道出身の男性にジンギスカン作りを教えてもらうように依頼する。気乗りのしない男性が少しずつ前のめりになって、「人に喜んでもらうという喜び」を感じるまでに回復していく。
「もう2ヶ月、酒を飲んでないよ」と見違えるような表情で語る男性。
「誰かのために何かができる自分=貢献」がこんなに人を変えるんだと、改めて心に響きました。
地域で支えている人たちの力、すごいな〜❤️
感動したのにうまく表現できなくて、ダラダラと長文になってしまい、失礼しました。
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