「後藤でダメならあきらめろ」・・・関西の弁護士会でそんな風に語られているのは、日本を代表する刑事弁護人の後藤貞人さん、76歳。
「死力を尽くした」というのは「大阪母子殺害事件」の弁護。
自白や目撃証言は無く、間接的な証拠だけが積み上げられた難しい事件だった。地裁は無期懲役、最高裁は死刑判決。
法廷の場では書面を読み上げるだけの弁論が多い中、後藤さんは原稿を見ずに、60分、無罪にすべき理由を述べた。すると死刑判決は破棄され、差し戻し後に無罪が確定したというのです。すごい説得力だったのですね。
まさに「お見事!」と評される弁論で、その後の多くの事件に影響を与えているとのこと。
後藤さんは、凶悪事件に手を染めた人や、暴力団から要請される人たちの弁護も積極的に受けている。なぜ、世の中の「嫌われ者」も弁護するのか。
それは「どんなにはみ出した人でも、一人は味方がいる社会にしたい」という理想があるからとのこと。すごい言葉ですね〜。
刑事事件の弁護を「自分の天職」と言う後藤さんも、子どもの時は「ふわふわとして、全然芯が無かった」というのにはびっくり!
きっと、この仕事を通して変わって来られたのですね。
「たったひとりの味方になる」という覚悟。なんと清々しい生き方なのでしょう‼️
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