「念ずれば花ひらく」
で有名な、仏教詩人と呼ばれる坂村真民さん。(1909〜2006)
私の好きな詩があります。
「本気になると世界が変わってくる。自分が変わってくる。
変わってこなかったら、まだ本気になっていない証拠だ。
本気な恋、本気な仕事。
あぁ、人間一度はこいつをつかまないことには。」
「あぁ、人間一度はこいつをつかまないことには!」 ここが大好きです‼ 不思議と気持ちが前向きになれて、エネルギーが湧いてくる気がするのです。
そして「天を仰いで」の詩集には、こうあります。
「心が小さくなったら
天を仰いで大きく息をしよう
大宇宙の無限の力を吸飲摂取しよう」
あら、私のブログ「宇宙とつながる」とおんなじだ〜笑
パクられたかしら?いえいいえ、冗談もほどほどに。笑
坂村真民さん。詩も素晴らしいけれど、私が興味を持つのは、42才から96才までの54年間書き続けていたという「思索ノート」の存在。
46才の時のノートにはこんなことが、、、
「今日はさびしい日だった。
生きてゆくことが苦しい日だった。
詩だけに生きることのできない、この処世に愚かな自分が、みじめで、さびしくて、どうにもならぬ日だった。
真民よ耐えて行け、忍んで行け。生きたい、生きたい、生き絶えて行かねばならぬ。
涙も出ないほど、からだもこころもつかれている。
なんと言われても我慢して行くのだ。三人の子供たちのために生きてゆくのだ。」
そこには、自分の弱さと向き合って戦い、そして鼓舞している、一人の人間の姿があります。
三人の子供たちを養っていくにも、大変な苦労があったのではないでしょうか。
弱い自分、情けない自分、それをノートに書くことで、自分の弱さを受け入れようとしていたのだと思います。
これだけの深い詩、人の心を癒す詩を書き続ける、、、
その原動力は、その何倍も何十倍も辛いこと、苦しいこと、逃げたくなることを体験したからこそ。
そしてそれらをノートに書き綴るという習慣があったからこそなのだな〜と思いました。
「人は弱い。強い人がいるとしたら、それは誰よりも自分の弱さを知り、自分を励ましている人間だ。」
「弱さを知ることは最大の武器である」
と、改めて思いました。
ちょっと重たい話、読んで頂いてありがとうございました(^^)
この記事へのコメントはありません。