「ぬちぐすい」・・・沖縄の言葉で「命の薬」と言う意味だそう。何ともいえない魅力的な響きじゃないですか?
この言葉に出会ったのは、先日のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」の番組の中。
その番組を見て、私は初めて夏井いつきさんと言う人の存在を知りました。
上品な着物姿で芸能人たちの作る俳句を一刀両断にする、バラエティ番組でおなじみの人。堅苦しいイメージのあった俳句を、お茶の間のエンターテインメントに押し上げ、空前の俳句ブームを起こした立て役者。
梅沢富美男さんや千原ジュニアさんは、彼女のことを「最高の先生」「ライフスタイルを変えられた」と大絶賛している。
なるほど、テレビ画面でインタビューに答える姿は、なかなかの迫力‼️笑
夏井さんと俳句の出会いは、中学校の教科書に載っていた与謝蕪村の句だっとか。
『斧入れて香におどろくや冬木立』
「これを読んだときに、鼻の奥に木の香りがつーんとして、肌がざわっとしたことを覚えています。俳句には五感をゆさぶる力があるということを、このときになんとなく感じていたのだと思います」。(中学生にして、素晴らしい感性ですね〜)
そして、夏井さんが俳句を広めたい理由は・・・
「普段はなかなか人にいえない自分のなかのモヤモヤも、俳句という『型』を通してだったら思い切って吐き出すことができる。
そして、それを人に読んでもらうことで、自分の感情を共有してもらえる。
そうすることで、自分のなかの負の感情によって刺さった棘を自分で抜くことができるのです」・・・
なるほど、ある意味の「開示」ですね。そうなんだ〜
そのあたりで、「命の薬(ぬちぐすい)」と言う言葉が出てきたのだと思います。
美味しい食べ物を食べて元気になるのも「ぬちぐすい」なら、俳句に言葉をこめて、人に言えないことを吐き出す・・・これも「ぬちぐすい」。
なるほど、ぬちぐすいか〜
「依存症とは、人に依存することができない人」と言う言葉を思い出しました。
俳句を書くことで、自分の想いを吐き出して、何かに依存しなくても良くなる・・・まさに「命の薬」ですね〜❤️
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