新聞のひととき欄の、こんな投稿に引きつけられました。
「ママはどうして指輪してないの?お友達のお母さんはみんなつけてるよ」・・・当時保育園児だった息子に言われてびっくり!
(その方は息子さんが2歳の時に離婚されていたのです)
「みんなのお母さんは、お父さんに買ってもらうの。うちにはパパいないでしょ」と言ったら、「そっか」と一言。そのあと、何やら考え込んでしまったようだった。
「息子への返答は大人げなかっただろうか。他に気の利いた言葉はなかったのか」・・・
翌日、自問自答しながら職場から帰宅すると、「ママ、おかえり!」
私のモヤモヤをよそに玄関に駆け寄り、飛びついて来た息子。まだ靴も脱いでいない私に「手かして」と、薬指におもちゃの指輪をはめてくれました。保育園の帰り、祖母と100円ショップで買ったそうです。
涙が止まらない私に、「ゆうが大きくなってお仕事の人にいっぱいお金をもらったら、もっといいのを買ってあげるね」と。
そんな息子も社会人になり、昨冬、初めてのボーナスで約束の指輪を買ってくれました。宝物入れからおもちゃの指輪を出し、両手の薬指に新旧の指輪をつけて息子に見せると「まだ、持ってたんだ」と嬉しそうに照れていました。・・・
ね、いい話でしょう?読むたびに、涙が押さえられません。
まだ4〜5歳の男の子が、「うちにはパパがいないから」という事実を、どう受け止めたのでしょう。
ママが寂しくないように、ママを喜ばせたい・・・そんな気持ちでいっぱいになったんじゃないかな〜
頼まれたおばぁちゃんも、孫の温かい気持ちに涙されたのではないかしら。
子供は子供なりに、いろんなことを受け止めて、いろんなことを学んで、大きく成長していくのですね〜
二つの指輪は、これから何があろうとも、その方の人生を豊かに、幸せにしてくれる、本当の宝物ですね❤️
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