いい話

小児病室〜みんな不安だったんだ〜

札幌市の小学5年生、前田海音さん(10歳)は脳神経の難病のため、入退院を繰り返してきた。

幼少期からの病気で、睡眠中に呼吸が止まったり、急な発作が起こったりすることがある。

その度に繰り返される入院・・・

そんな彼女が書いたのが、絵本「2平方メートルの世界で」。

2平方メートルとは、ベッドの広さ。

(入院中はベッドの上だけが彼女の世界なのですね〜)

入院中は1人で過ごし、他の子どもと話す機会もない。

(遊びたい盛りなのにね〜)

「自分はいつまで入退院を繰り返すのかな〜」「自分の入院で、お兄ちゃんに我慢させてばかりで悪いな〜」・・・

1人でいると、考えてしまうことも多かったが、家族に心配をかけまいと、不安は口にしないようにしていた。

(小学生の女の子の気持ちを思うと、本当に不憫ですね〜)

2019年、小学3年生だった前田さんが入院中、ベッドで横になっていた時のこと。

ベッドをまたいで置かれたテーブルの裏を何気なくのぞくと、色鉛筆やペンで書かれたメッセージが目に飛び込んできた!

「けんこうになりたいね」「再手術サイテー」「みんながんばろうね」・・・以前、テーブルを使っていた子どもたちが、後から入院してくる子に向けて書いた言葉だった。

「不安を感じていたのは自分1人ではなかったんだ!勇気がわきました」・・・

この、2平方メートルのベッドの上での経験を作文に書いたところ、「第11回子どもノンフィクション文学賞」小学生の部で大賞に選ばれた!

いつまで治療が続くのかという不安も、元気になれるかもという期待も、病気があるといろんなことを思う。テーブルの裏でつながれてきた『生きたい』という思いを、私は本を通じてさらに多くの人にリレーしたい」

幼い子供たちの気持ちをつないでいたのが、テーブルの裏の文字だった・・・幼い子供たちが、やり場の無い気持ちを書いたのかと思うと、グッとくるものがありますね〜。

胸がキュ〜ンとなって、でもその後、子供たちの笑顔が目に浮かんでくるようで何とも言えない嬉しい気持ちになりました❤️

みんな、がんばろうね‼️

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