「おそ松くん」「ひみつのアッコちゃん」「天才バカボン」、、、たくさんの作品を生んだ、天才漫画家の赤松不二夫さん。知らない人はいませんよね。
私も有名な漫画家さんという印象はありましたが、2008年に亡くなられた時のタモリさんの弔辞を聞いて、人間的にすごい人なんだと感動したのを覚えています。
彼の考え方の根本は
「全ての出来ごと、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れる」
それをシンプルに表した言葉が、
「これでいいのだ!」
バカボンのパパが、常に言っていましたね。笑
漫画を読まない私でも、やたらと耳に残っています。
その赤塚不二夫さんの小学生のころの思い出が、母の日の天声人語に載っていました。
以下はその引用です。
僕が小学校のころ、朝早く仕事に向かう母は、必ず枕元にやって来て、耳の近くでこうささやいた。
「フジオ、行ってくるからね」
父親のいない一家の長男に〈うちのことは頼んだよ〉と言うかのように。
それはまた、
〈この子たちと一緒に、今日もまた一生懸命生きます〉
と、母が自分に言い聞かせる
「一種のお祈り」
だったのかもしれない。
赤塚さんは自伝でそう述べている。
甘美な記憶なのだろう。
温かい息と声の感触は大人になっても消えなかったという。
あぁ、これが赤塚不二夫さんの原点なのか。
温かい息と声の感触、、、これが彼を貫いていたのか。
今で言うシングルマザーの母親の、まっすぐに、真摯に、懸命に生きる姿が、痛いほど伝わってきます。
ひとりの人間の生き方に大きく影響する、母という存在。
そうありたいと願うと共に、頑張ってるね。あるいは昔を振り返り、よくやったねと、母としての自分をねぎらってもいいかなと、ちょっと思いました。(笑)
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