2024年7月2日のひととき欄(朝日新聞)に載っていた文章。何度読んでも感動します。大貫華月さんという女子大生の投稿です。そのままシェアさせてもらいますね。
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上京して3ヶ月が過ぎた。「いってらっしゃい」がないまま家を出ることに、少し慣れてきた。しかし、家事の大変さには慣れない。洗濯、料理、洗い物。家にいても、全く休んだ気がしない。
私の母は、これをパートと並行して長い間続けていたのだ。家事について、一度も母から不満をこぼされたことはない。それどころか、私が手伝っただけで「ありがとう」と言ってくれるのだ。
母は、いつも私に好きなことをしてほしいと言う。欲しいものを我慢して、毎日働いて、大学まで行かせてくれた。自分のためじゃないのに、なんでここまでできるのか。「お母さんになったらわかるよ」と笑いながら言っていた。
母は、いつも私が元気なだけで幸せだと言う。してほしいことを聞いても、いつもそう返ってくる。上京してから「たまには帰ってきてね」と言われるようになった。そんなことでいいのかと言うと。これもまた「お母さんになったらわかるよ」と言われた。
母の気持ちをわかる日は来るのだろうか。未来のことなんて考えられないくらい今を生きるのに精いっぱいだけど、大好きな母の自慢の娘になれるように、私は今日もがんばる。
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「無償の愛」…理想的なお母さんですね。そしてそれをそのまま受け止めている娘さんの素直さ。読んでいるだけで幸せな気持ちになります。
でも、母親との関係っていろいろですよね。母親は選べないものな〜。自分の母としての在り方を振り返るきっかけでもありました。わたしの場合は、微妙だな〜笑。
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