NHKのEテレでやっていた「すくすく子育て」と言う番組。
たまたまチャンネルを合わせたら、若いお母さんが涙ながらに悩みを打ち明けていました。
回答するのは発達心理学の専門家、大日向雅美さん。
そのお母さんの悩みは、こんなことでした。
「ある時、兄弟3人でお菓子を分けるように言ったら長男が拒否したので、強く責めたことがあります。ひとり占めはいけないというルールを分かってほしかったのです。
そこまで叱らなくてもいいのかもしれませんが、長男には厳しくなりがちです。そのようなことが続くうちに、長男はわがままを言わなくなり、言葉に詰まって泣くこともありました。
我慢しているのを突きつけられるのが辛いです(涙)長男に無理をさせているのではないか、本当に困ったときに親に助けてと言えない関係になるのではないかと不安です」
あぁ、それはお母さんとしては辛いな〜 子供が我慢している表情を見ると、自分を責めてしまいますよね〜
それに対して、大日向さんのお答えはこんな風でした。
「普通は、子どもの無理や我慢に気がつかず『お兄ちゃんは偉いね』と済ませている人も多い中、このお母さんは子どもの気持ちに気づいて涙を流していらっしゃる。それで充分ですよ」
あ〜良かった〜 それを聞いて、本当にホッとしました。このお母さんも、自分を責めずに済んだのではないかしら。
「どの家庭でも上の子に厳しくなりがちです。下の子が生まれると、上の子の年齢が3〜4歳ほど上に見えるようになることがあるのです。期待し過ぎているのかもしれない、無理なことを言っているのかもしれない、と思っておくと良いかもしれません」
なるほど、その心構えは大切かも。うちのナント君もまだ7歳なのに、10歳ぐらいに思ってしまっているのかも。
発達心理学者の第一人者ピアジェの言葉も紹介されていました。
「大人は善悪を教えようとするが、本当に子どもが身につけるべき善悪の判断とは、①自分で主体的に考えること②相手と自分の関係をしっかり踏まえて相手を尊重する心を育むことだ」と。
「いいか悪いかを言う前に、『どうしてなのかな?』『友だちはどう思うかな?』と一緒に考えてみましょう。そんなやりとりを続けることで、小学校の5〜6年になったときに、相手の立場で考えて自分自身を律することができるようになります」
これを聞いて、バーバの私も気が楽になりました〜 小学校5〜6年まで、まだまだ時間をかけていいんだ〜^_^
うちのナント君は、相談された男の子とは真逆で、3歳の妹に対しての態度があまりにひどいのです。妹の物は何でも欲しがる。「○○ちゃんばっかり〜」と、何でも羨ましがる。おまけに手も出る・・・
でも、ナント君はまだ小学校1年生。無理もない。感情を出せるのはいいことかも・・・
子育てはずっと迷うもの、悩むもの。大切なのは「悩みながら、葛藤しながら、取り組むこと」なのですね。
そして最後に大日向さんが、こうおっしゃった。
「実は皆さんの話を聞きながら、私自身もやってきたことだと思い出して辛かったですね。専門家とはいうけれど、してはいけないことをしたり、言ってはいけないことを言ったり、いろいろな間違いをしてきました」
あぁ〜専門家でもそうなんだ〜本当に心が軽くなりますね。
「それでも、子どもは元気に明るく育ってくれました。
まず、子どもは大丈夫なもの、そして子育ての辛さを支えてくれる人を周りに持てれば大丈夫だと伝えたい。
点ではなく面で子育てできたらいいですね」
「点ではなく面」・・・子育て中のお母さん(お父さんもね)に、「自分を責めないで」「一人で抱えないで」と、声を大にして言いたいです。
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