フジテレビのスポーツニュース『S-PARK』で放送されていた「2020夏 これが、僕らの甲子園。」
三重県白山高校副主将、木村偲生(キムラシュイ)君。
シングルマザーの母親が、野球の大ファンで、「首位」の意味で名前を「偲生(シュイ)」とつけた。
小学校1年生から、息子を野球へと導いた母は、彼が高校1年生の時、病気で亡くなる。まだ40歳だった。
祖母の美砂子さんは、母親の優香さんからもらった一通の手紙を見せてくれる。そこには
「ばぁば、偲生が甲子園に行ったときはアルプスを偲生の応援団でいっぱいにしようね。
いっしょに甲子園行こうね。」
と書かれていた。
「両親がいないからって、惨めな気持ちにだけはさせたく無い」と、祖父母は年金を孫の学費に当てて、寮生活の偲生君を支え続けた。
シングルばぁちゃんの身としては、その気持ち、痛いほど分かります〜
偲生君にとって、高校3年生のこの夏は、母と祖父母への恩返しの夏だった。
ところが、第102回全国高等学校野球選手権大会の中止が決定。
この瞬間、恩返しの舞台に挑戦することも許されなかった偲生君。
しかし、三重県高校野球連盟が開催を発表した独自大会に向け、彼を突き動かしたもの。
それは、
「野球を全力でやるということだけは、誰にも負けるな!」
と言う、亡き母の言葉だった。
そして、天国にいる母へ、応援してくれる祖父母へ見せた一打。
でも、結果は敗北・・・
泣きじゃくりながら、
「勝てなくてごめんね。でもやり切ったよ。」と。
コロナの中にあっても、やり切った高校3年生の夏は、彼の人生の大切な思い出になりますね〜
将来は消防士を目指したいと言う偲生君の笑顔は、この上なく晴れやかでした(^^)
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