一昨夜遅くに、NHKで「ひとモノガタリ」と言う番組をやっていました。
“がんになって良かった”と言いたい〜京大生のSNS闘病記〜
遅い時間だったのですが、目を奪われるように、結局最後まで見てしまいました。
山口雄也君という、21才の男子大学生のドキュメンタリーです。
子供の頃から運動神経抜群で、人気者だった彼は、スポーツ万能で成績も優秀な、前途洋々の京大生でした。
ところがそんな彼を突然襲ったのが、胚細胞腫瘍という数十万人に一人という珍しい癌。
苦しい治療を終えて一時は回復したものの、翌年、今度は白血病との診断。
「1回目の癌の告知より、2度目の白血病の告知の方が突き落とされた感がありました。」と。「1回心が折れたんですよ。こんなにしんどいなら、生き続ける必要は無いのではないかと思ったら瞬間がありました。」と。
あぁ〜そうだろうな〜。
やっと治ったと思ったらまた!というショックは、一体どれほどのものだったことでしょう。
そんな闘病生活の中で、山口君はブログやSNSを発信してきました。
そのきっかけは、乳がんの闘病中だった小林麻央さんのブログ。
「若く子供もいるのに可愛そう、と思われたくない。私の人生は、愛する人に出会い、2人の子供を授かり、家族に愛され愛した色どり豊かな人生です。だから、与えられた時間を病気の色だけに支配されるのはやめました。」
ブログを読んで励まされた山口君は、自分もそういうブログを書きたいと思ったそうです。
その直後から、彼は自分の闘病生活をユーモアを交えて発信し始めます。
例えば、「はげるの3回目の大ベテランです。人生で3回もはげるやつはなかなかいないと思いますよ。」笑 (しかも写真つきです)
「癌になってしまった以上、癌でない僕は存在しないんですよ。だから僕は癌である自分も肯定して生きている。病になるのは必ずしも悪いことだけじゃない。」
前向きになろうとした時に、思わず出てきたのが、
「がんになって良かった」
という言葉だったそうです。
その後、白血病の再発を防ぐための唯一の治療、激しい拒絶反応を伴う移植を受けることになる彼。
襲ってくるであろう、想像を絶する吐き気と下痢の副作用。不安が不安を呼びます。
ところがその移植前日の夜、彼のSNSは多くの人のメッセージであふれ、彼の気持ちは奇跡的に明るく、強くなるのです。
「勇気あるあなたなら大丈夫」「移植がうまくいきますように」「ファイトです!」「祈っています」「お互い頑張りましょう」、、、。
ツイートは、朝まで続いたそうです。
「全然想像していませんでした。どこにいるのかも、男性か女性かもわからないけど、言葉ひとつで心がスッとして感情が変えられるんです。すごいですよね‼️」
見も知らない人からのメッセージで、彼は気持ちを立て直すことが出来たのです。
思ってもみなかった力が、勇気が、湧いてきたのです。
素晴らしい‼️SNSの力‼️
そして、今度は山口君のブログを読んで励まされる人が現れます。
「自分の書いたものが、誰かの支えになっている!一人じゃないと思える!」
知らない人同士が、励まし合い、支え合う、、、SNSの凄さを実感した瞬間でした。
私も書き始めているブログですが、同じブログでもその深さの違い‼️
人の命の尊厳、そこに関わることの出来る深いブログの存在に圧倒されています。本当に素晴らしい‼️
でも私は私で、私らしいブログを、私なりに書いて行きたいと思っています。
良かったらお付き合いくださいませ。(^^)
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