考え方

バスの中のひとこま

小雨が降る先週の土曜日の午後、珍しくバスに乗りました。

私が乗った時、乗車口近くのベビーカーの女の子(2才ぐらい?)は、すでに泣きじゃくっていました。

その隣りに座っている母親らしき女性は、あやしもせずに能面のような表情。

ベビーカーのそばに立っていた女性が女の子が落としたオモチャを拾ってあげても、ありがとうのひとことも無い。

あらあら、お母さん、どうしちゃったのかしら?

しばらくして、通路を挟んで座っていた70がらみの女性が言いました。

「ママさん、ベビーカーから下ろして抱いてあげたら泣き止むわよ。」

ちょっと非難するような口調でした。

そのお母さんは、全くの無視。表情ひとつ変えません。

あら、聞こえないフリかしら?

それにしてもあの口調はキツいな〜

70がらみの女性、今度は立ち上がって言いました。

「そこのママ、抱いてあげたら泣き止むわよ‼️」

聞こえないの⁉️と、今度は本当に強く非難する口調でした。

女の子のお母さんは、ひとことも言葉を発しないまま、しぶしぶベビーカーのビニールカバーを開けて女の子を膝に抱き上げました。

その時のお母さんの表情の険しかったこと!

女の子は、しはらくして泣き止みました。

、、、が、バスの中は何とも言えない重苦しい空気が、、、真ん前に立っていた私は、何とも言えない気持ちになりました。

「この空気、何とかないかしら」

「あのお母さん、何があったのかな〜」

「注意する人も勇気が要るけど、別の言い方は無かったのかしら」

「あの人の気持ちをほぐしてあげられないかな〜」

「あの女の子は大丈夫かしら」

何か言えないかな?何か出来ないかな?と、気持ちの中では葛藤しながらも、結局、私は何も出来なかったのです。

情けないな〜

あのお母さんがあんな態度しか取れなかったのには、きっと何か理由があるはず。

誰か、聞いて、ほぐして、吸い取ってあげる人がいるといいな〜

そう、祈るしかありませんでした。

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