孫との同居でひしひしと感じるのは、東京の中学受験事情。世の中はますます過熱しているようにも見えます。
そして、中学受験は親の受験と言われいるらしい。続けていくのも、やめるのも、親として勇気がいる決断なのだと。確かに!
新聞に載っていたのは、ある女性の母親としての体験談です。
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偏差値38、「こんな低い偏差値、見たことがない!」…
その女性は6年前、当時小6の長男に中学受験をやめさせた。
いい企業に入り、いい収入を得るために、何より大事なのは学歴だと思っていた。
小3になると難関中学の受験に特化した塾に入れたが、全く机に向かおうとしない。いつも成績は最下位。
腹が立った女性は「もう塾をやめるよ!」と退会届をつきつけた。
「やめたくない。がんばる」とすがりついてくるのを期待したが、長男はどこ吹く風。(なかなか太いですね〜笑)
費用はかかるし、親のストレスは募るばかり。女性は中学受験からの「撤退」を決めた。
地元の公立中学に進学した長男は、通知表は「2」ばかり。夏休みは1日15時間ゲームに没頭した。
「この子はもう負け組だ。母親として自分も負け組だ」…悔しさが募った。(う〜ん、辛いですね〜)
中3の夏休み、長男は2週間、イギリスでホームステイを経験した。「せめて語学力だけでも」…淡い期待で長男を送り出した。
1人で旅立った長男は、毎日のようにメッセージを送ってきた。道に迷いながらも徒歩30分かけて学校に行ったこと。バッキンガム宮殿で歴史の深さを肌で感じたこと…。
勉強嫌いの長男が、異国の土地を自分の足で歩き、知識を吸収している。
帰国が近づくと、新型コロナの水際対策で必要な手続きの全てを自分で済ませた。(へぇ〜中3で、すごい!)
いつの間にかたくましくなった長男に、女性は思った。
「机に向かうだけが勉強じゃないのかもしれない」
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親の期待、負け組と思う敗北感からの、成長の喜び・・・お母さん目線の心境が手に取るように伝わってきました。早く気づけば良いものの、それまでの経験、それまでの時間が親にも必要なのですね。
⭐️4月第1週の週末、お天気に恵まれるといいですね。また月曜日に。
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