「ドキュメント72hours」・・・NHKの番組です。
先週やっていたのは、病院の中庭。
肺がん、股関節壊死、悪性リンパ腫、C型肝炎・・・様々な病気で入院している患者さんたち。あるいはその付き添いの家族の人たち。
中庭に出て来た人たちの表情は、明るい人が多い。
「シャバに出たみたい」「太陽の光が嬉しい」「外の空気が吸える喜び」・・・病室にいると追い詰められた気持ちになると言っている。中庭に出て来られて生きているという感覚を味わう・・・
きっとそうなんでしょうね〜。辛いですよね〜。
その中でも、特に印象的だったのは、以前は全国を飛び回っていたというNPO法人の代表の女性。半年前に難病が発覚したのだそう。
「完治することは無い、病気の進行を抑えるだけと言われているけれど、どんどん悪くなっているのです」と。肺の機能が落ちているらしく、酸素ボンベを引いている。
その女性の病室からは、夜になるとスカイツリーの夜景が、それは綺麗に見えるらしい。
「綺麗ですよ〜。でも夜景が綺麗なほど、悲しくなって涙が出るの。なんで私こんなところに居るんだろうって。」
・・・思わぬ病気になって半年。その状況を受け止めきれない心境が、痛いほど伝わってきました。
酸素ボンベを引きながら、病室へと帰る後ろ姿に、思わずエールを送りました。“今、生きている喜び“を感じてもらいたいと、祈るような気持ちで・・・。
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