レシピエントとは、臓器提供を受ける側の人のこと。その方たちの心理的な葛藤の話を、初めて耳にしました。嬉しい反面、とても複雑な気持ちになるということも。
これは、随筆家の若松英輔さんが新聞のコラムに書いておられたことです。
「善意なんだから感謝しないと・・・と、一方的に言われることが苦しい」
「現代の医療は、身体症状にどう対処するかだけで『心』や『命』にまで踏み込んだ世界観を持てていない」
「レシピエントは、ドナー(提供者)とその家族が『どんな人で』『どんな思いから提供に至ったのか』、その詳細を知ることはできない。命と命がつながるという行為なのに、知ることができなければ人として納得できないのは当然」(そうなんだ。一切知らされないのですね〜)
・・・臓器提供を受けられるということは本当に喜ぶべきことなのでしょう。でも、「他の人の命の上に、自分の命を継いでいく」ことはとても重いことというのも分かる気がします。
「ラッキーじゃないの!喜びなさいよ」というスタンスは、受ける人を苦しめるのだと聞いて、目からウロコでした。気をつけないと、そう言ってしまいそうな自分がいます。
「病を得ると、社会的には『弱者』になるが、実際は戦っている『勇者』なのだ。病気の人を『弱者』と見るか『勇者』と見るかで。世界観は大きく変わる」・・・この言葉も心に残りました。
⭐️今日は2月3日節分の日。新しい気持ちでこの節目を迎えたいと思います。また月曜日に^_^
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