綿矢りささん、38歳。2001年『インストール』で文藝賞受賞。早稲田大学中の2004年に『蹴りたい背中』で、最年少で芥川賞を受賞。すごい経歴ですね〜。
デビューから21年。華やかなスタートに見えて、芥川賞受賞後の数年は苦しんだ。
「文章を書くことに緊張して書けなくなった。自分の感じたことが特別だとも思えなくて」・・・
なるほど、もっとうまく書こう、評価されるように書こう・・・と思ってしまったのでしょうね。
でも、「他の人と同じことを考えていてもいいと思えた時に、小説が書きやすくなりました」と・・・。
そして、ここ数年、熱心に読んでいるのが100歳前後の著者、いわゆる「アラ100」のエッセーや小説だと言うのです。
瀬戸内寂聴や佐藤愛子が好きで、憧れているのは宇野千代だと聞いて、
「あら、私とおんなじだ‼️」笑
私も憧れは宇野千代さん。エッセーの文庫本は常に身近に置いてあります。
今ひとつ元気の出ない時、自分に自信が持てない時、パワーが欲しい時・・・どのページを開いても「そうか、そうだよね〜」と、自分を肯定する気持ちに切り替わるのです。
一番気に入っているのは「幸福は幸福を呼ぶ」という小さな本。
その目次から拾うと・・・
「今、表れている能力は氷山の一角である」
「陰気は罪悪である」
「辛いと思うことの中に体ごと飛び込む、すると辛さはなくなる」
「女は生涯が結婚適齢期である」
・・・なかなか独創的でしょう?笑
綿矢りささんにも興味が湧いて、彼女の短編集「嫌いなら呼ぶなよ」を、思わずポチッと注文してしまいました。その感想はまたいずれ!
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